Webサイト制作を外注する前に整理しておきたい7つのこと
「Webサイトを作りたいけれど、何から始めればいいか分からない」——お問い合わせをいただくお客様から、実際によく聞く言葉です。
制作会社に相談する前に発注側で整理しておくと、見積もりの精度が上がり、制作もスムーズに進むポイントが7つあります。逆に言うと、ここが曖昧なまま相談すると「とりあえず高めの概算」が返ってきたり、制作途中での手戻りが増えたりします。
1. サイトの目的をひとつに絞る
「会社の信頼感を出したい」「採用にも使いたい」「問い合わせも増やしたい」——全部やろうとすると、全部が中途半端になります。最初のサイトで達成したいことを、まずひとつだけ決めてください。
- 問い合わせを増やしたい(営業用)
- 紹介された人に信頼してもらいたい(名刺代わり)
- 採用応募を増やしたい(採用用)
目的がひとつ決まれば、ページ構成もデザインの方向性も自然に決まっていきます。他の目的は「二次的にカバーできればOK」の位置づけにするのがコツです。
2. 「誰に見せるサイトか」を具体的な一人で考える
ターゲットは「30代のビジネスパーソン」のような属性ではなく、「先週名刺交換したあの人」レベルで具体的に考えると精度が上がります。その人は、あなたのサイトを何で知って、どんなデバイスで、何を知りたくて見に来るでしょうか。BtoBであれば、多くの場合「紹介や営業で社名を聞いて、検索して見に来る人」が最初の訪問者です。
3. 参考サイトを3つ集める(良い点をメモ付きで)
「こんな感じにしたい」というサイトを3つほど集めておくと、デザインの認識合わせが一気に早くなります。このとき大事なのは、どこが良いと思ったかをメモしておくことです。「全体の雰囲気」なのか「色」なのか「写真の使い方」なのか。同じサイトを見ても、良いと感じているポイントは人によって違います。
実際、「なぜそのサイトが良いと思ったのか」を確認しないまま進めると、見た目だけをなぞってしまうケースがかなり多いです。参考にしたいのがサイトの構造なのか、コンテンツなのか、全体の雰囲気なのかで、アウトプットは大きく変わります。しかもこの認識ずれはデザインが出来上がってから判明することが多く、大幅な修正やスケジュール遅延につながってしまいます。
4. 載せる素材の有無を確認する
見積もりのブレが最も大きくなるのが素材まわりです。以下を事前に確認しておいてください。
- 会社ロゴのデータ(AIやSVG形式があるか)
- 使える写真(撮影が必要か)
- 原稿(自社で書くか、制作側に依頼するか)
- 実績・事例として出せる情報(顧客名は出せるか)
特に原稿を誰が書くかは費用と納期の両方に大きく影響します。「テキストは全部ある」と思っていても、Webにそのまま使える状態であることは稀です。
5. 予算のレンジを決めておく
「予算を伝えると足元を見られそう」と思われがちですが、実際は逆です。予算レンジが分かると、制作側はその範囲で効果を最大化する構成を提案できます。50万円と300万円では、提案できる内容がまったく違います。レンジ(例: 100〜150万円)で構わないので、先に決めておくことをおすすめします。
6. 公開希望日と、その理由を伝える
「なるべく早く」ではなく、「◯月の展示会までに」「新サービスのリリースに合わせて」という理由付きの期日を共有してください。理由が分かれば、制作側は「その日までに最低限必要なもの」と「後から追加できるもの」を分けて提案できます。全部を間に合わせようとして品質を落とすより、二段階に分ける方がうまくいくケースは多いです。
7. 公開後に誰が運用するかを決めておく
サイトは公開してからが本番です。
- お知らせや実績の更新は誰がやるか
- 更新頻度はどのくらいを想定するか
- 自社で更新したいか、制作会社に依頼したいか
自社更新の頻度が高いなら、更新しやすいツール(STUDIOやWordPressなど)の選定が最優先事項になります。どんな選択肢があるかは「最適なWebサイト構築方法」で解説しています。公開後の数字の見方は「サイト分析はどこから始めれば良い?」をどうぞ。
まとめ: 7つのチェックリスト
- サイトの目的をひとつに絞った
- 見せたい相手を具体的な一人で描いた
- 参考サイト3つ+良い点メモ
- 素材(ロゴ・写真・原稿)の有無を確認した
- 予算レンジを決めた
- 理由付きの公開希望日がある
- 公開後の運用担当を決めた
全部が埋まっていなくても大丈夫です。「ここがまだ決まっていない」と分かっていること自体が、制作会社との最初の相談を何倍も濃くします。弊社では、この7つを一緒に整理するところからのご相談もお受けしています。