制作会社がWebサイト構築の際に「SEO対策」してるってどういうこと?
Webサイトを新規で立ち上げる / リニューアルするに関わらず「SEO対策」という言葉を目にすることが多いと思います。
実際発注者側の立場ではSEO対策をして欲しいとは思っているが、具体的にどういうことが行われるのか・逆に何がSEO対策の項目には含まれていないのかが不明瞭なままなことがあります。
今回は、主にWebサイト制作を発注する側に向けて「SEO対策」されたWebサイトって何か?また具体的な対策事項について解説したいと思います。今まさに制作会社に発注しようとしている方はぜひ一度この記事に記載のことを確認してみてください。
SEOとは
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、ウェブサイトやウェブページが検索エンジン(Googleなど)の検索結果ページ(SERP)でより高い位置に表示されるようにするための手法や戦略のことを指します。
主に内部施策・外部施策のカテゴリーに分けられます。
内部施策
ウェブページ自体に対する最適化です。これには、キーワードの選定、メタデータ(タイトルタグ、メタ説明)、ヘッダータグ(H1、H2、H3など)、URL構造、画像最適化(altテキスト)、内部リンク構造、ウェブサイトのロード速度などが含まれます。
外部施策
ウェブページ外部で行う最適化です。これには、バックリンクの取得(他のウェブサイトからあなたのウェブサイトへのリンク)、ソーシャルメディアでのプロモーション、ゲストポスト、ブランドメンションなどが含まれます。
制作会社の言う「SEO対策」とは
2つのカテゴリーがあることを理解いただけたと思いますが、制作会社が言う「SEO対策」とは主に内部施策のことを指していることが多いです。(会社によっては外部施策までやるところもあります。)
ですので、内部施策はコンテンツが正しくクローラーに認識される・認識されやすくすることに重きを置いているためコンテンツがユーザーに取って魅力的でない・少ない等コンテンツのクオリティが低い場合はどれだけ対策しても検索順位は上がりにくいのが現状です。(過去にはブラックハットSEOなどテクニカルなことをするだけで、順位を上げることもできましたが今は効果がない、ないしマイナスの効果を与える可能性がある施策です。)
「制作会社がSEO対策しているから検索順位が上がる?」とお考えの方もたまにいらっしゃいますが、これは上記を理解いただければYesであり/Noであることをご理解いただけると思います。
ではクオリティの高いコンテンツとは何か?
検索エンジン(Googleなど)はユーザーが入力したキーワードに対してコンテンツを返します。つまり以下のような流れです。
- ユーザーが知りたい情報(検索意図)
- キーワードとなって検索エンジンに入力され
- 検索エンジンがそれにあったコンテンツを独自の評価で優先順位をつけて返す
そうすると検索意図にあったコンテンツ = ユーザーが知りたい情報を100%満たしているコンテンツがクオリティが高いと考えられます。(読みやすさやページスピード等は二の次でまずは検索意図を満たすことが先決です)
検索意図を探るのは地道な仮説検証をしていく必要がある
ただ闇雲に検索意図を考えるのも非効率であるので、実際に対策するキーワードで検索して上位3つのコンテンツを見れば検索エンジンが何を検索意図として考えているかが見えてきます。
そこから導き出した検索意図に対して、コンテンツを設計していくのですがそうすると基本的に上位のコンテンツと同じになってきてしまいます。
そこでさらにその検索意図を持っているユーザーはこういう情報が知りたいのではという仮説を立て、コンテンツを追加して順位が上昇するかどうかの仮説検証を回していく必要があります。
そうやってだんだんと順位をあげていき、かつ提供する情報が独自性があり真似されにくいものであればあるほど順位を守りやすくなります。
こうした取り組みを通してコンテンツのクオリティを上げていき、さらにそこに内部施策が組み合わさることでより大きな効果を期待できます。次は具体的な内部施策について説明したいと思います。
具体的な内部施策
冒頭で解説しましたが、内部施策は文字通りWebサイト内部で行う施策のことで主に以下のような対策があります。このリストで現在依頼しようとしている会社がSEO対策をしっかりできているかは把握できますのでぜひ活用していただければと思います。
セマンティックなコーディング | 適切なhタグを使う、他にもheaderやfooterなど役割に適したタグでマークアップがされている |
パンくずリスト | サイト構造を伝えるためにパンくずリストが設置してある |
URL・ディレクトリ構造 | サブドメイン、サブディレクトリが適切に使い分けられている。 |
imgタグのalt | 画像の説明がaltに記載されている。 |
内部リンク | 関連するページへのリンクが設置されており、ユーザーとクローラーが回遊しやすくなっている |
クローラー用サイトマップ | sitemap.xmlなどGoogle Search Consoleでサイトマップが読み込まれている |
構造化タグ | 必要であれば構造化タグで実装し、よりクローラーが認識しやすくなっている |
ページ表示速度 | ページ速度が遅すぎない |
canonicalタグ | 正規URLがcanonicalタグで明記されている |
まとめ
今回はSEO対策についてどのようなことが制作会社によってなされるのかを解説いたしました。もし上記の対策がされていない場合は、見積もり料金をあげるために記載されている可能性も考えられるため具体的な対策内容を確認することをおすすめいたします。