Webサイトリニューアルしたら流入数が増えるのか

いくつものクライアントワークを行なってきましたが、よくある依頼としてリニューアル案件があります。

「デザインが古臭くなってきたから変えたい」

「流入が少ないのでなんとかしたい」

「SEOに強いサイトにしたい」

「CVが少ないので、増やしたい」

などなど、一つのリニューアルをとっても目的はさまざまです。

今回はクライアントが期待する「Webサイトをリニューアルしたら流入数が増えるのか」というテーマについてお話ししたいと思います。

Webの流入元

そもそもWebサイトへの流入元は何があるのかというところから順番に説明していきたいと思います。Web解析ツール（Googleアナリティクス等）をお使いの方はすでにご存知の内容なのでスキップしていただいて構いません。

流入元名	内容
オーガニック	GoogleやYahoo!など検索エンジンからの流入
参照	他のサイトからの流入
直接	ブックマークなど直接の流入
有料広告	リスティング広告、ディスプレイ広告からの流入
SNS	SNSからの流入
メール	メールからの流入

だいたいがこの分別に該当すると思います。その中でも多くのクライアントが要望しているのは、リニューアルをきっかけに広告以外の流入を増やしたいといった点ですよね。

だいたいがオーガニック流入メインになるとは思いますが、商材によってはSNSと相性が良くそちらがメインの流入元になる場合もあります。

そもそもどの流入元（チャネル）でも要素分解すると下記の法則に当てはまります。

表示→クリック→流入

上記を計測する指標が、imp（インプレッション：何回表示されたか）、CLICK（何回クリックされたか）、CTR（クリック率）になります。

当たり前かもしれませんが流入を増やす = 上記の指標のどれかを改善しない限りは増えることはありません。

ここまで書くとお分かりの方もいると思いますが、「Webサイトのリニューアルで上記指標を改善することができるのか？」という問いになってきます。

そして改善する順番もおおかた決まっており、まずは表示（インプレッション）の数を増やす→そうするとCTRが信頼できる数字になってくるので、クリックがいかに増やせるかのPDCAを回すといった具合になります。

一口にWebサイトのリニューアルといってもそのスコープはさまざまです。TOPページだけ変えるものあれば全ページ変えるものもあり、中のコンテンツを含めてという場合もあります。

「Webサイトのリニューアルで上記指標を改善することができるのか？」

この問いに答えるのであれば、コンテンツとコンテンツを届ける仕組み（いわゆるSEO）を改善することで可能になります。

つまり、TOPページのみや、コンテンツはそのままで見た目だけ綺麗にといったリニューアルでは基本的には目的は達成されません。（リニューアル前が相当ひどくなければ）

リニューアルしたんだけどアクセス全然増えなかったよと言った声を聞きますが、よくよく聞いてみるとコンテンツはそのままだったみたいなケースがあります。

アクセス流入を増やすのがリニューアルの目的なのであれば、依頼先はマーケティングの知見をもった企業になります。

またマーケティングの中でも広告運用に強い、SEOに強いといった分類があるので、SEOに強いまたはコンテンツマーケに強い企業に相談するのが良いと思います。

その上で見た目が流入数増加の課題となっている場合は、変えてあげれば良いですが基本的には見せ方よりもコンテンツに課題がある場合が多いです。

じゃあコンテンツを改善しよう！となるのですが、オーガニック流入を増やすのはかなり時間がかかります。（狙っているキーワードにもよりますが）

また、1年の中でも検索エンジン側のアルゴリズムのアップデートがあり、それまで評価されていたものがされなくなったりもします。昔はテクニック的なもので上位表示ができていましたが、今はそれも難しくなってきています。

リニューアルしてすぐにアクセスが爆増みたいな期待は持たない方がよく、じわじわアクセスが増えていくイメージをしていただければと思います。

私はWebサイトの主役はコンテンツだと考えています。コンテンツとデザイン、コンテンツとSEOの関係性は、足し算ではなく掛け算でコンテンツ×デザイン、コンテンツ×SEOになっていて、コンテンツが低いままだと結局増えません。

逆に言うとコンテンツがしっかりしているのであれば、デザインやSEOは絶大な効果をもたらすものです。

「誰に（Who）」「何を（What）」届けるのかを定義し、「どう（How）」の部分を固めていくのがリニューアルで流入数を増やすためには必要です。

もしWebサイトの流入でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社に相談いただければと思います。相談自体は無料でできますのでお気軽にお問合せください。