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Webサイト制作の費用はなぜ会社によって10倍違うのか

同じ要望で見積もりを取ったのに、A社は50万円、B社は500万円——Webサイト制作の相見積もりでは、これくらいの差が普通に起こります。

どちらかがぼったくりというわけではありません。見積もりの前提がそもそも違うのです。この記事では、金額差が生まれる仕組みを発注側の目線で分解します。仕組みが分かれば、自社に必要なのがどのレンジなのか判断できるようになります。

金額差を生む5つの変数

1. 「作る」の範囲がどこまでか

同じ「コーポレートサイト制作」でも、含まれる範囲は会社によって大きく違います。

  • デザインとコーディングだけ(素材・原稿は支給前提)
  • 原稿作成・写真撮影込み
  • サイトの戦略設計・構成の企画から
  • 公開後の運用・改善まで

下に行くほど金額は上がりますが、上流工程を省いた安いサイトは「きれいだけど成果につながらない」になりがちです。見積もりを比べるときは、金額ではなくまず含まれる工程を並べて比較してください。

2. 誰が作るか(体制と人件費)

制作費の大半は人件費です。大手の制作会社は営業・ディレクター・デザイナー・エンジニア・品質管理と分業しており、その分の人件費と管理コストが乗ります。フリーランスや小規模会社は体制が薄い分安くなりますが、担当者のスキルに品質が直結します。どちらが良い悪いではなく、大規模・多関係者の案件は分業体制が強く、スピード重視・意思決定の速い案件は少人数体制が強いという向き不向きの話です。

弊社の場合は、営業・ディレクション・デザイン・実装を基本的には代表の私が行います。なので職種間のコミュニケーションコストが発生せずやり取りも私とだけになるためスピーディーに物事を進められます。もちろん納期や規模によりデザインや実装を業務委託の方に手伝っていただくケースもあります。

3. オーダーメイドか、型を使うか

フルスクラッチのオリジナルデザインと、テンプレートやノーコードツール(STUDIOなど)をベースにした制作では、工数が数倍違います。「型を使う=手抜き」ではありません。予算を型で浮かせて、その分を写真や原稿の質に回した方が、総合的な印象が良くなるケースは多くあります。どんな構築方法があるかは「最適なWebサイト構築方法」で解説しています。

4. ページ数と機能

ページ数、多言語対応、予約・検索などの機能、CMSのカスタマイズ。ここは比較的分かりやすく金額に比例します。注意したいのは「あった方がいいかも」で機能を足していくと、使われない機能に費用を払うことになる点です。目的に直結しない機能は、初期リリースから外すことをおすすめします。

5. 制作会社の値付け方針

同じ作業内容でも、実績のある会社・指名の多い会社は単価が高くなります。これはデザインの品質やディレクションの安心感への対価で、ブランド料に近いものです。

レンジ別の目安

あくまで一般的な目安です(2026年時点の弊社の肌感覚を含みます)。

レンジ内容の目安
〜50万円テンプレートベース、少ページ、素材支給前提
50〜150万円小規模オリジナルデザイン、ノーコード活用、構成の相談込み
150〜300万円戦略設計から、原稿・撮影含む、中規模サイト
300万円〜大規模サイト、システム連携、多関係者の分業体制

弊社は紹介経由の案件が多く、だいたいが50~150万円のレンジに入ります。
もちろんページ1枚だけの場合は~50万円になることもあります。

クライアントには「Webサイトを初めて立ち上げる」「主要なチャネルは別にあり、Webはサブ」という方が多く、その場合はWebサイトにコストをかけるより他に回した方が良いことも多いため、見積もりの時点でそうした提案もしています。

安い見積もり・高い見積もりで確認すべきこと

安い見積もりには、何が含まれていないかを聞いてください。「原稿は支給ですか?」「修正は何回までですか?」「公開後の保守は?」——後から追加費用が積み上がって、結局高い方の見積もりと変わらなかった、はよくある話です。

高い見積もりには、何にコストがかかっているかを聞いてください。工程の内訳を明快に説明できる会社は信頼できます。説明が「品質のため」で止まる場合は、その品質が自社の目的に必要かを考えてみてください。

まとめ

  • 金額差の正体は、範囲・体制・作り方・規模・値付けの5つの前提の違い
  • 見積もりは金額でなく、含まれる工程を並べて比較する
  • 自社の目的に必要な工程にお金を使い、不要な工程は削る

発注前に整理しておくべきことは「Webサイト制作を外注する前に整理しておきたい7つのこと」でも解説しています。見積もりの読み方が分からないときは、他社の見積もりを持ち込んでいただいての相談でも構いません。前提の違いを一緒に整理するところからお手伝いします。

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