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Webサイトのコンバージョンを獲得するためのマイクロコピー

マイクロコピーとは

ボタンの文言や、フォームラベル、エラーメッセージなど、顧客(ユーザー)の意思決定に影響を与える、インターフェイス上のコピーのことです。

マイクロコピーには、以下のような効果があります。

  • 読み手の不安を和らげる
  • モチベーションを高める
  • 操作の指示を出したりする

それによりWebサイトのコンバージョンへと導くことができます。(今回はWebサイトの文脈で話しますがモバイルアプリ等でもこのマイクロコピーは存在します)

マイクロコピーの箇所

Webサイト上の至る所に存在するマイクロコピーですが、以下が主な箇所になります。

  • ボタンとその周辺
  • 入力フォーム
  • フォームのプレイスホルダー
  • ナビゲーション
  • お問い合わせ画面

マイクロコピーはスピーディーにCVRを上げることが可能

Webサイトからのコンバージョンを獲得しようと思った時に、SEOだったり、LP作ってリスティングやSNS広告だったり大幅なページデザインの変更などコスト(時間とお金)がかかるものが多いです。(これらの施策自体が成果をもたらさないという意味ではありません)

それに対してマイクロコピーの改善はボタンの文言を変える、フォームに文言を一行追加するなど変更工数自体は小さいものが多く、その割に影響力が大きいものです。いわゆるコストパフォーマンスが良い施策ですね。

一点注意事項としては、マイクロコピーは購買意欲の高いユーザーに向けたものなので、購買意欲の低いユーザーの購買意欲を高めるといった効果は薄いです。通常購買意欲を低い状態から高い状態に移行してもらうためには先ほどコストがかかるといった施策をやる必要があります。

マイクロコピーは「購買意欲は高いが、ちょっと問い合わせするか迷っている」ユーザーに対して、背中をあと押ししてあげるコピーです。

マイクロコピー改善を実施する前に整えること

Webサイトにコンテンツがある

Webサイトでコンバージョンを目的とするならば、当たり前ですがコンテンツが必要です。そしてそのコンテンツに十分な魅力がない場合はマイクロコピーを改善したところで効果が出にくいでしょう。

数値計測ができる

どのページに何人訪れていて、月〇〇コンバージョンしているなどWebサイト上での数値を計測できている必要があります。以下は無料で導入できるWeb解析のためのツールです。

  • Googleアナリティクス:ページビューなどWebサイト上の行動を把握するため
  • Googleサーチコンソール:何のキーワードを検索して流入しているのかを把握するため
  • Microsoft Clarity:どの要素がクリックされているか/ユーザーが画面上どのような行動をしているかを確認するため

十分なトラフィックがある

トラフィックがない状態、仮に月に100人訪れるWebサイトで1%のCVRだった場合は、1件/月のお問い合わせです。これを200%改善したら2件/月のお問い合わせになります。改善率的見ると良い数字ですが、そもそもの母数が少ないため効果が薄いです。

この母数が1000人だったら10件/月→20件/月になります。これはかなり効果が出てきているのを実感できるのではないでしょうか。

まずは十分なトラフィックがあるかどうかを数値計測できるようにして確認してください。もしトラフィックがない場合は、広告を出稿する or オーガニックでの流入を獲得する施策を行う必要があります。

エラーがなく動作している

当たり前のことですがフォームが送信できない、ページが表示できない、リンクが切れているなど正しく動作しない状態ではマイクロコピーは機能しません。

マイクロコピーの例

Netflix – 新規登録

不安払拭のための「いつでもキャンセルOK」という文言と、CTAボタンの「今すぐ」というコピーで行動のきっかけを提供しています。Netflixは作品のアイキャッチをABテストしていたりとかなりページ上の表現にこだわっている企業なので、ここの部分もABテストをやった結果これに落ち着いているのでしょう。

U-NEXT – 新規登録

同じく動画配信サービスのU-NEXTではNetflixと異なり、「まずは31日間 無料体験」と具体的な無料体験のオファーを提示して行動障壁を下げています。

また31日間と無料体験の間にスペースを入れることによって漢字続きにならずに一瞬で理解しやすくなっていますね

Slack – 新規登録

「Slackは無料でお試しいただけます。しかも期限はありません」とCTAの下部に不安を払拭し、行動障壁を下げていますね。

Notion – 新規登録

「Notionを無料で入手」と同じく無料を訴求して行動障壁を下げています。プロダクト名をCTAに入れてるのは何か意図があるのでしょうか。

Hubspot – 新規登録

MAツールでお馴染みのHubspotも「無料で始めましょう」のマイクロコピーですね。「無料」というワードはそれだけで行動障壁を下げられるので使えるのなら使いたいですね。これだけトラフィックもあるジャンルも違う複数企業が使っている訴求であれば汎用的に使えるものだと思います。

Adobe – 新規登録

「学生応援SALE実施中。今だけ73%OFF。3/1(金)まで」と現在実施中のキャンペーンを期限付きで表示することで行動のきっかけを与えています。このキャンペーンが終わった後、どういうコピーに変わるのかも見ものですね。

Shopify – 新規登録

ネットショップが開設できるShopifyですが、「世界で数百万の店舗が利用」、「無料体験をはじめる」と信頼性をアピールし、かつ無料を訴求しています。(個人的には数百万というコピーより100万+みたいな具体的な数字の方が視認性があがる + 認識しやすいので良いかなと思いますが)

まずは競合調査・事例調査から

今回紹介したのは世界的にも有名なプロダクトを提供している企業のものを紹介しました。(そちらの方が多くのユーザーに対してテストを実施されている可能性が高いため)

ざっと10分くらいリサーチするだけでもすぐに事例は見つかるため、自社の競合がどうしているのか、世界的に有名な企業はどうしているのか、今最近勢いのある会社/プロダクトはどうしているのかと複数の観点でリサーチして引き出しを増やすことをおすすめします。

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